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~世界の片隅から~

「Girl’s Bomb!! 秋の大還元祭!」と「スポーツ・オブ・ハート2015」の感想~神宿を中心に~

先週末の土日は、この8月末よりみている神宿を主に追っかけて、新木場COASTで行われた「Girl’s Bomb!! 秋の大還元祭!」と国立代々木競技場を中心に行われた「スポーツ・オブ・ハート2015」に行ってきた。
 
そもそも、神宿ってグループ聞いたことないよ!という突っ込みは入りそうなので、簡単に説明を。
 
公式的に言えばこんなグループなのだ!
 

神宿(かみやど)

原宿発の五人組アイドルユニット。
神宿(KMYD)の頭文字
K=KAWAII(可愛い!)
M=MAX(全力!)
Y=YELL(応援!)
D=DREAM(夢!)
を届けるため原宿を拠点に活動しているグループ。
神宿の名前の由来は、(明治)神宮と原宿から来ている。
 
デビューして1年ちょっと(2014年9月デビュー)なのだが、一部のアイドルヲタクの中では、デビュー直後からかなり話題になっている今まさにノリに乗っているグループ。
メンバーは、一ノ瀬みか(赤)、羽島めい(青)、羽島みき(黄)、関口なほ(緑)、小山ひな(ピンク)の5名となっている。
メンバーの詳細なプロフィールは、公式ページをみてください(笑)

PROFILE : 神宿 | 原宿発!の五人組アイドルユニット

因みに、自分は羽島みき(みーにゃん)推しです。

 
てわけで、神宿の説明はここまでにして、みたグループを簡単に羅列。
あまりこういうのに詳しくない自分は、そちらの方面に詳しい悪い大人(最高級の褒め言葉)たちと基本的に廻りましたが、以下の感じ。
あとでまとめたので、抜けていたりする箇所もあるかと思いますが(←どうでもいいね!)
 

1日目(10/17)

神宿→神宿物販→神宿→平成琴姫(ここまで新木場)→(こっから代々木)ユイガドクソン→カバガ→MARIA→3776→まどもあ→神宿→ウルガ→強セン→ラブアンドロイド→カバガ→Kus Kus→神宿→アンジュレ→レベル7→マボカレ
 
2日目(10/18)
ベボガ→強セン→ラポンポン→アキシブ→少女隊→Kus Kus→熊田りさ→カバガ→まねきケチャ→むすめん→ディプガ→神宿→レベル7→KissBee→Chu-z→らぶどる→スパガ→放プリ→強セン→カバガ
 
1日目は18ステージ、2日目は20ステージ回ってた。
2日目の最後は脚が棒になってたけど、当たり前だわ( ´∀`)
 
全部のグループにコメントできないけど、気になったグループだけでも感想を。
 
●神宿
新木場では、土曜の朝のオープニング(10時半スタート)ということで、人数少ないのでは?と思いつつもいざ開演となると他のグループ目当てにきてた人も集まってきて、ステージ後方に人だかりができていた。終った直後の物販でも人だかりができていて、メンバーの「やってやった感」あふれる顔は印象的だった。
次のメインステージもお昼にも関わらず、他のグループに比べ人が入っていたなという印象。
代々木も新規をがっちりつかみ、特に2日目のブルーステージでは1日目の倍以上人が集まっていて、この状況こそが今の神宿の現状を物語っているのだと思う。
セットリストも曲が少ない中(現時点で持ち曲は9曲)で、舁夫(かきふ・神宿ファンのことをこう呼ぶ)を飽きさせないで、さらに新規を取り込む工夫がなされていて、非常に上手い組み方をしていた。
今からでも遅くはないので、ぜひぜひチェックしておくべきグループだと思う。
 
●Kus Kus
以前から名前だけ聞いていて、家のiTunesにも曲は入ってたけど初見。
決して沸くような楽曲ではないんだけど、洗練されいてよかった。
全体的にテクノポップなんだけど、個人的には好きなタイプのテクノポップ
また、機会あればみたいユニット。
 
●強がりセンセーション
この一週間前にイベントで初めてみたけど、実際にステージ観るのは初めて。
聞いた話では、2名のメンバーが加入して初の対バンイベントということであったが、それを全く感じさせないパフォーマンスだった。一発で持っていかれた。
この完成度なのに、まだ伸びしろがたくさんあるという意味で、これからが気になってしまったグループ。
 
●KissBee
メンバーが全体的に可愛いし、爽やか。
でも、1曲目の「チャイムはLOVE SONG」で完全に持っていかれた。あのジャブの1曲目はジャブではなくて、一発KOでした。
完成されすぎているパフォーマンスと力強さなのに伸びしろ感を感じられ、これからどう成長していくのか見ていきたいグループ。
1日目に神宿と裏かぶりで見れなかったのが残念。
 
Covergirls
通称カバガ。以前より一番にオススメされていたグループ。
2日間、4ステージを全部観たが、1日目が終った時点で人数がちょっと多くて、正直最初はあんまり自分に合ってないなと思っていた。
しかし、2日目から人数の多さに目が慣れてきたのもあって、自分の中でだんだん聞いていて楽しくなっていくのがわかった。スルメ効果があるグループなのではないかと思う。
そして、最後のステージを最前で見たのだが、曲はわからくても心を掴むのには十二分にすぎるセットリストとエモーショナルな空間だった。終った瞬間に、心の底からこの場所を目撃できたことに感謝してしまった。
ちなみに気になったのは、橘美利香さん。なんだろう、なんか心にとまったんだよね。
チラシの裏にサインまでもらってしまった///(←オタクちょろい例)
 f:id:Snashi:20151022000956j:image
 
●ベースボールガールズ
今話題になっているぺろりん先生こと鹿目凛が所属しているグループ。
ぺろりん先生がいることもあって気になっていたグループ。
何がとは言えないけど、確実にハマる予感しか感じなかった。たぶん、ハマったらぺろりん先生推していく未来しかみえないけどw
ビラ配っているぺろりん先生はいろんな表情を見せてくれて、こっちまでほっこりしました。
 
●その他
まねきケチャ放課後プリンセス、らぶどる、スパガあたりは流石だなという印象が強かった。何もしないでも人が多いし、しっかり盛り上がっていた。
あとは少女隊が可愛いかった。80年代のアイドル「少女隊」をコンセプトに結成されたグループなのだが、現代に聞く80年代の王道アイドルソングのエモさは生で聞いた者にしかわからない。この先どのように進化を遂げていくのかが楽しみな存在。
 
思うのは、1つのグループに執着するのではなく時々こういう形式でアイドルをみるのもいいと思う。
色々見ていると、自分に合う音楽、振付、グループ、さらにはどんな子が好みなのかもだんだんあぶり出されてきて、自分分析してて楽しい。
※尚、次のゾーンとして「どんな子が好みなのかもう自分でわからないゾーン」というゾーンが存在するらしいです。自分はまだそのゾーンに達しておりませんが。
 
あと2日間、色々なグループを最前とか2、3列目という結構いい場所で見させてもらったけど、こういう場所を経験させてもらって、何物にも変えられないいい経験だった。 
やはり外から観る景色と中から観る景色は熱量も違うし、いろいろな空気を感じられる場所だと思うので、オススメします。
 
最後に8月に行われた「@JAM EXPO 2015」の映像にはなりますが、観ていただければ、神宿の勢いというものを感じられると思います。
順に「必殺!超神宿旋風」、「全開!神宿ワールド」、「Summer Dream」の3曲です。
 

「天空の蜂」感想

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『天空の蜂』2015年9月12日(土)全国ロードショー!

 

連休前の金曜日に映画天空の蜂を観てきたので、ちょいちょい観た直後のツイートやネタバレを挟み込む形にはなりますが、雑記的に感想を。

公開前から観に行こうと思ってたのに、気づけば公開から1ヶ月経ってたけど、いい感じの時間帯に上映してたので。

席は、一番上段のセンター席で楽しみました。

 

 原作は1995年に発表された東野圭吾の『天空の蜂』。

この作品に関しては、原作を読んでからでもいいし、映画を観たあとに原作を読んでもどちらでもいいと思います。

自分は原作→映画という順でした。

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

 

 

作品はざっくりいうと、犯人が大型ヘリを乗っ取り、原子力発電所の上空にホバリングさせるという前代未聞のテロ事件。

詳細は映画を観るか、作品を読むかのどちらかに譲りましょう。

 

この作品は俳優が豪華。

江口洋介本木雅弘綾野剛仲間由紀恵、そしてワンカットのために向井理とかマジで豪華。脇役も豪華すぎて名前出しきれないですわ、本当に。

撮影時期もちろん違うんだけど、『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じてからの犯人の三島役だったので、日本で一番高貴な人からのテロリストへの転落ぶり(?)は個人的にツボでした。

最後まで諦めない江口洋介って、本当に迫真の演技でカッコ良かった。

 

高彦がずっとビッグBへ乗っているシーンはハラハラ・ドキドキの迫力があった。

あんなギリギリのところいたら、普通上空の風で吹き飛ばれてしまうのではないかと何度も思ったことか。しかも救出のシーンでは、引っかかったワイヤーとるのに、上まで登ってそっから落ちるし。いや、あれは普通なら地上まで落下ものですよ、ホント。

そりゃ、小便も漏らしますよ。まぁ、普通ならモールス信号のやり取りしてるシーンでちびっててもおかしくないけど。

最初に高彦がシートや壁を蹴っているシーンがあって、子供のクセかな?と思ってたら、ちゃんとモールス信号という伏線という張り方は、自分がモールス信号をちゃんと知らないせいか驚いた。

 

錦重工業って、まぁ三菱重工業なんだけど、その関係か三菱自動車パジェロ出てきてた。でもあれ、パリダカとかで優勝した4WD車だからあんまり市街地とかに向かないし、三島は脚を怪我してるからそんな山とか行けないのに、なぜ持ってたのか不思議。

車はあまり詳しくないけど、パジェロは小さいころから知ってて、やっぱりカッコいいし、憧れる車。

 

 

 

95年がもう20年前なんだけど、小学生低学年で子供すぎてかなり曖昧だが、わりと大きな事件が年初からずっと続いた年だった記憶。

並べるとこんな感じ。

阪神・淡路大震災があったり、オウム真理教地下鉄サリン事件からの逮捕への一大事件、沖縄米兵少女暴行事件とかかなり大きな事件があった年。

映画にも関わるが、高速増殖炉「新陽」のモデルの「もんじゅ」もこの年の12月にナトリウム漏洩事故を発生させている。その後、2010年まで約15年停止されていた。(作品内の事件は8月8日に起きたという設定のため、この事故の前の話になる。)

今年の夏に「戦後70年談話」で話題になった所謂「村山談話」が出したのもこの年。

 

個人的だが、振り返ってみると、この年に起きたことが意外にも自分の中に引っかかる事柄の1つが多いことに気づいた次第。

 

 

このツイートの心理はやはり「原発安全神話」へ切り込んだ作品として、2011年の福島第1原発事故によってその神話は崩されたのだから、そこへの三島の感想が欲しかったなと。地震前後に獄中で三島が死亡するのは無言のメッセージ性があるのかもしれない。

とは言っても、この事故で全国の原発が停止し、さらに再稼動を始めるタイミングでこの作品が上映されてことは、原発の是非は別にして、意味があったのではないかと思う。

  

この言葉が示唆しているのは、本質的に民主主義を揶揄した衆愚政治が念頭にあると思われる。

ここでは原発自衛隊についての言及だが、もっと広く考えれば、民主主義という政治体制との関わり方を深く示唆している気がする。これは、三島の息子が自殺したシーンでもそれを示唆させていたように思う。

そういう意味で、三島や雑賀は原発自衛隊を憎んでいるのではなく、そういうことから目を逸らしている国民への警鐘であるといえる。

 

 

東野圭吾のサスペンス作品は、考えさせられる作品が多いので自分の好みにあっているのだが、その部分を倍以上に引き出されていたのではないかと思う。

最後の部分は、高彦が大きくなって自衛官でヘリのパイロットになり被災地を回るシーンは、こみ上げるものがあった。

 

 

本作品が原作の発表から20年後に映像化されたことやその内容もよく出来ているし、示唆に富んでいるという意味でも、素晴らしい作品。

可能であれば、映画も観て貰いたいし、原作も読んで欲しい作品。

徒然にレビュー(9月)

9月に読んだ本のまとめ及び感想。

基本的には読書メーターに書いた感想をそのまま貼り付けに近い形だけど、まとめてみた。

下書きに雑文がいくつか溜まっていたので、それも

 

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3345ページ

国家と宗教――ヨーロッパ精神史の研究

著者:南原繁 

 

変身  

著者:東野圭吾

事件に巻き込まれた被害者が自殺した犯人の脳を移植させられた話。

生きながらえた純一の人格がドナーである犯人の京極の人格に徐々に徐々に蝕まれていく過程は悲しいものがある。

他人の脳によって趣味、趣向が変わっていき、それを止めることはできない恐怖と葛藤。それをあくまで実験サンプルとして扱う医者、それでも信じて献身的な愛を捧げる恵の対比。

物語で明らかになる京極の悲しい過去は、京極も被害者であり、その強い思いが純一を二度殺すという結末を生んでしまった気がする。

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

 

 

プラチナデータ 

著者:東野圭吾

国によるDNA管理を主題とした話。

DNAもそうだが色々国が管理するということは、こういうことが起こる可能性があるなと考えさせられる。

表題の「プラチナデータ」の意味はわかったが、神楽君の多重人格の使い方がもっと何かあったのではと思う。殺人事件が出てくるわりには短絡的なものが多く、もっと大物感が欲しかった。

白鳥さんの国家権力への考え方は嫌いじゃない。あと、神楽君がどんどん人間味が出てくる感じが好き。

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

 

 

昭和ナショナリズムの諸相

著者:橋川文三,筒井清忠

昭和ナショナリズムの諸相

昭和ナショナリズムの諸相

 

 

あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)

著者:東野圭吾
「秘密」のプロトタイプとなった「さよなら『お父さん』」所収の短編集。

筆者曰く「わけあり物件」ということで、これを出版しようと企画した編集者さんに感謝。90年代前半の作品が多く、出てくるものが古かったり、詰めが荒いなと思う作品もあるが、それ抜きでも十二分に楽しめる。

個人的には、「さよなら『お父さん』」以外には、「レイコと玲子」、「再生魔術の女」、「二十年目の約束」が良かった。特に後者2作品はなぜ未収録だったのか疑問が残るくらいにいい作品。

あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)

あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)

 

 

ロスジェネの逆襲 

著者:池井戸潤
半沢直樹シリーズの第三弾。2作目で子会社へ出向した半沢が「信念」の元に親会社の銀行と戦う。

1作目、2作目に比べスリリング感はないが、「仕事」とは何かを改めて考えさせられる。

シリーズ化されてきて、わりと型にはまってきた感あるので、次の『銀翼のイカロス』に期待。

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

 

 

歪笑小説 

著者:東野圭吾
出版業界を舞台にした短編集。黒笑小説で登場した人物が多く出てくるので、先にそちらを読むのがおすすめ。

出版社、小説家、その家族と色々な視点から出版業界のあれこれが見えてくる。

『職業、小説家』には作者が一番訴えたい要素をしっかり混ぜてきた気がする。書き下ろしの『巻末広告』がリアルすぎ(笑)

歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)

 

 

丸山眞男講義録〈第3冊〉政治学 1960

著者:丸山眞男
1960年度の冬学期に唯一行われた法学部の「政治学」の講義録を収録。

主体(個)→集団→指導→政党の順で、それぞれ政治の中でどのように関与し、動いているのかについて論じている。

第一講「政治的論考の諸特質」、第二講「態度・意見および行動」はかなりわかりやすく説明されており、納得させられる箇所が多い。「結語」では、この先の勉強法及び政治への意識の仕方を語っており、こちらも一読の価値がある。

丸山眞男講義録〈第3冊〉政治学 1960

丸山眞男講義録〈第3冊〉政治学 1960

 

 

赤頭巾ちゃん気をつけて

著者:庄司薫

たまたま実家にあったのと、「先生」のモチーフが丸山眞男らしいと聞いていたので、一読。

庄司薫が丸山ゼミの出身ということも知っていたけど、「ダベる」先生はまさによく聞く丸山眞男がそこにいた。

ちなみに6月18日放送のアメトーク『読書芸人』 第2弾で又吉大先生がオススメに入れていたらしい。

赤頭巾ちゃん気をつけて

赤頭巾ちゃん気をつけて

 

 

火花

著者:又吉直樹 

火花

火花