神宿(かみやど)
PROFILE : 神宿 | 原宿発!の五人組アイドルユニット
因みに、自分は羽島みき(みーにゃん)推しです。
1日目(10/17)
神宿(かみやど)
PROFILE : 神宿 | 原宿発!の五人組アイドルユニット
因みに、自分は羽島みき(みーにゃん)推しです。
1日目(10/17)
連休前の金曜日に映画天空の蜂を観てきたので、ちょいちょい観た直後のツイートやネタバレを挟み込む形にはなりますが、雑記的に感想を。
公開前から観に行こうと思ってたのに、気づけば公開から1ヶ月経ってたけど、いい感じの時間帯に上映してたので。
席は、一番上段のセンター席で楽しみました。
原作は1995年に発表された東野圭吾の『天空の蜂』。
この作品に関しては、原作を読んでからでもいいし、映画を観たあとに原作を読んでもどちらでもいいと思います。
自分は原作→映画という順でした。
作品はざっくりいうと、犯人が大型ヘリを乗っ取り、原子力発電所の上空にホバリングさせるという前代未聞のテロ事件。
詳細は映画を観るか、作品を読むかのどちらかに譲りましょう。
この作品は俳優が豪華。
江口洋介、本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵、そしてワンカットのために向井理とかマジで豪華。脇役も豪華すぎて名前出しきれないですわ、本当に。
撮影時期もちろん違うんだけど、『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じてからの犯人の三島役だったので、日本で一番高貴な人からのテロリストへの転落ぶり(?)は個人的にツボでした。
最後まで諦めない江口洋介って、本当に迫真の演技でカッコ良かった。
綾野剛が牛乳へダイブしてて、やべーっ!てなったけど、うちに牛乳ないし、嫌いだし、そもそも俺がやっても全くなにもなさない。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
高彦がずっとビッグBへ乗っているシーンはハラハラ・ドキドキの迫力があった。
あんなギリギリのところいたら、普通上空の風で吹き飛ばれてしまうのではないかと何度も思ったことか。しかも救出のシーンでは、引っかかったワイヤーとるのに、上まで登ってそっから落ちるし。いや、あれは普通なら地上まで落下ものですよ、ホント。
そりゃ、小便も漏らしますよ。まぁ、普通ならモールス信号のやり取りしてるシーンでちびっててもおかしくないけど。
最初に高彦がシートや壁を蹴っているシーンがあって、子供のクセかな?と思ってたら、ちゃんとモールス信号という伏線という張り方は、自分がモールス信号をちゃんと知らないせいか驚いた。
高彦の救出シーンは、最初から最後まで、観てるこっちもションベンちびりそうになったわ。そのぐらい迫力あるシーンだった。原作にはないモールス信号のやり取りはなんかわからないけどかっこよさ感じた。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
錦重工業って、まぁ三菱重工業なんだけど、その関係か三菱自動車のパジェロ出てきてた。でもあれ、パリダカとかで優勝した4WD車だからあんまり市街地とかに向かないし、三島は脚を怪我してるからそんな山とか行けないのに、なぜ持ってたのか不思議。
車はあまり詳しくないけど、パジェロは小さいころから知ってて、やっぱりカッコいいし、憧れる車。
三島が乗ってたのは、マークが三菱だったので、あんまり車詳しくないけどパジェロじゃね?って思って、2chみたら、案の定パジェロっぽい。
パジェロいいよ、パジェロ!!
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
95年感出すために95年関連の出来事出てきて懐かしいの結構あったな。
村山首相とかね。あと、地震とか。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
95年がもう20年前なんだけど、小学生低学年で子供すぎてかなり曖昧だが、わりと大きな事件が年初からずっと続いた年だった記憶。
並べるとこんな感じ。
阪神・淡路大震災があったり、オウム真理教の地下鉄サリン事件からの逮捕への一大事件、沖縄米兵少女暴行事件とかかなり大きな事件があった年。
映画にも関わるが、高速増殖炉「新陽」のモデルの「もんじゅ」もこの年の12月にナトリウム漏洩事故を発生させている。その後、2010年まで約15年停止されていた。(作品内の事件は8月8日に起きたという設定のため、この事故の前の話になる。)
今年の夏に「戦後70年談話」で話題になった所謂「村山談話」が出したのもこの年。
個人的だが、振り返ってみると、この年に起きたことが意外にも自分の中に引っかかる事柄の1つが多いことに気づいた次第。
個人的には三島が最後に示唆してた話のためにも2011年のフクシマを使って欲しかった感ある。
映画の中で原子力局長が言っていたとおり、そんなことは絶対にできないのだろうけど。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
このツイートの心理はやはり「原発安全神話」へ切り込んだ作品として、2011年の福島第1原発事故によってその神話は崩されたのだから、そこへの三島の感想が欲しかったなと。地震前後に獄中で三島が死亡するのは無言のメッセージ性があるのかもしれない。
とは言っても、この事故で全国の原発が停止し、さらに再稼動を始めるタイミングでこの作品が上映されてことは、原発の是非は別にして、意味があったのではないかと思う。
あと三島が最後に湯原が言っていたことは、一言にすると「民衆は愚かだ。だから、目を覚まさせるんだ」ということかな。
この辺の考え方はわりとよくあるパターンだけど、直接的に原発を名指ししてるのは興味深い。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
この言葉が示唆しているのは、本質的に民主主義を揶揄した衆愚政治が念頭にあると思われる。
ここでは原発や自衛隊についての言及だが、もっと広く考えれば、民主主義という政治体制との関わり方を深く示唆している気がする。これは、三島の息子が自殺したシーンでもそれを示唆させていたように思う。
そういう意味で、三島や雑賀は原発や自衛隊を憎んでいるのではなく、そういうことから目を逸らしている国民への警鐘であるといえる。
天空の蜂観てきた。原作の感じそのままでよかったわ。最後のオリジナルの部分の閉めかたもよかったわ。
— Snashi-えすなし (@Sknassy) October 9, 2015
東野圭吾のサスペンス作品は、考えさせられる作品が多いので自分の好みにあっているのだが、その部分を倍以上に引き出されていたのではないかと思う。
最後の部分は、高彦が大きくなって自衛官でヘリのパイロットになり被災地を回るシーンは、こみ上げるものがあった。
本作品が原作の発表から20年後に映像化されたことやその内容もよく出来ているし、示唆に富んでいるという意味でも、素晴らしい作品。
可能であれば、映画も観て貰いたいし、原作も読んで欲しい作品。
9月に読んだ本のまとめ及び感想。
基本的には読書メーターに書いた感想をそのまま貼り付けに近い形だけど、まとめてみた。
下書きに雑文がいくつか溜まっていたので、それも
2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3345ページ
著者:南原繁
著者:東野圭吾
事件に巻き込まれた被害者が自殺した犯人の脳を移植させられた話。
生きながらえた純一の人格がドナーである犯人の京極の人格に徐々に徐々に蝕まれていく過程は悲しいものがある。
他人の脳によって趣味、趣向が変わっていき、それを止めることはできない恐怖と葛藤。それをあくまで実験サンプルとして扱う医者、それでも信じて献身的な愛を捧げる恵の対比。
物語で明らかになる京極の悲しい過去は、京極も被害者であり、その強い思いが純一を二度殺すという結末を生んでしまった気がする。
著者:東野圭吾
国によるDNA管理を主題とした話。
DNAもそうだが色々国が管理するということは、こういうことが起こる可能性があるなと考えさせられる。
表題の「プラチナデータ」の意味はわかったが、神楽君の多重人格の使い方がもっと何かあったのではと思う。殺人事件が出てくるわりには短絡的なものが多く、もっと大物感が欲しかった。
白鳥さんの国家権力への考え方は嫌いじゃない。あと、神楽君がどんどん人間味が出てくる感じが好き。
著者:橋川文三,筒井清忠
著者:東野圭吾
「秘密」のプロトタイプとなった「さよなら『お父さん』」所収の短編集。
筆者曰く「わけあり物件」ということで、これを出版しようと企画した編集者さんに感謝。90年代前半の作品が多く、出てくるものが古かったり、詰めが荒いなと思う作品もあるが、それ抜きでも十二分に楽しめる。
個人的には、「さよなら『お父さん』」以外には、「レイコと玲子」、「再生魔術の女」、「二十年目の約束」が良かった。特に後者2作品はなぜ未収録だったのか疑問が残るくらいにいい作品。
著者:池井戸潤
半沢直樹シリーズの第三弾。2作目で子会社へ出向した半沢が「信念」の元に親会社の銀行と戦う。
1作目、2作目に比べスリリング感はないが、「仕事」とは何かを改めて考えさせられる。
シリーズ化されてきて、わりと型にはまってきた感あるので、次の『銀翼のイカロス』に期待。
著者:東野圭吾
出版業界を舞台にした短編集。黒笑小説で登場した人物が多く出てくるので、先にそちらを読むのがおすすめ。
出版社、小説家、その家族と色々な視点から出版業界のあれこれが見えてくる。
『職業、小説家』には作者が一番訴えたい要素をしっかり混ぜてきた気がする。書き下ろしの『巻末広告』がリアルすぎ(笑)
著者:丸山眞男
1960年度の冬学期に唯一行われた法学部の「政治学」の講義録を収録。
主体(個)→集団→指導→政党の順で、それぞれ政治の中でどのように関与し、動いているのかについて論じている。
第一講「政治的論考の諸特質」、第二講「態度・意見および行動」はかなりわかりやすく説明されており、納得させられる箇所が多い。「結語」では、この先の勉強法及び政治への意識の仕方を語っており、こちらも一読の価値がある。
著者:庄司薫
たまたま実家にあったのと、「先生」のモチーフが丸山眞男らしいと聞いていたので、一読。
庄司薫が丸山ゼミの出身ということも知っていたけど、「ダベる」先生はまさによく聞く丸山眞男がそこにいた。
ちなみに6月18日放送のアメトーク『読書芸人』 第2弾で又吉大先生がオススメに入れていたらしい。
著者:又吉直樹