先日にちょっとした勉強会的なものに出た時に、4月7日から5月25日の間の緊急事態宣言の間に何をしていたかみたいなことが話題となりまして、「本を読むことが増えた」と答えたので、なんとなくまとめ。
3月の時点でもなんとなく書いてはいましたが、今回は記録という意味も含めて、4月1日から5月31日の丸2ヶ月にどんな本を読んだかという一覧。
実際は、仕事もある程度ふつーにあったりしたのでがっつり読めたわけではないが、月に8冊ペースで読んでいるので、自分の中では優秀。
コメントはあったり、なかったりで。
● 自分の趣味で読んだ本
このブロックは完全に自分の好みがあらわれている本。
いわずとしれた、日向坂46の歴史(新3期生加入直前まで)を書いた本。
ファンとしては、必携の本ということで、読んだ。
欅坂46のアンダーグループ(けやき坂46)として結成されたグループなので、なんとなく活動は追ってはいたが、メイン潮流で追ってはいないので深くまで知らなかった部分も多く、それを知れたことはよかったかな。
小川糸 の『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』で出てきたお店などを紹介したエッセイ。
行くか行かないかは別にして、上記2冊を理解が非常に深まる本だと思う。
元ベイビーレイズJAPANの渡邊璃生の処女作。弱冠20歳にして、なかなかしびれる作品でした。
ファンだったら知っていた、「狂気性」を文字にするとこうなるのかという印象で、非常に面白く読みました。
元SKE48で女優の松井玲奈さんが彼女のことを好きなんですが、たぶんこういうところなんだと思うと勝手に解釈している。というのも、松井玲奈さんが去年に出した『カモフラージュ』でも似たような狂気性が発揮されていて、いわゆる似た者同士だと思うんですよ(個人的な感想ですが)。
内容は「愛」をテーマにしたもので、それぞれの「愛」のカタチを書きわけ、描き、世界観もしっかりしていて、名前抜きでも非常に楽しめる本。
●福岡聖菜さんのオススメの本
AKB48の福岡聖菜さんが、以前に紹介した本を読んでみたみたいなヲタ活を兼ねた読書。
山里亮太の自伝的な作品。
内容は知っていることもあれば、知らないこともありという感じ。山里亮太自身が持っている人間臭さを感じた本。
オードリーの若林が解説を書いているんだけど、これがまぁ面白い。リトルトゥースな人はこの解説読むだけでも、買う価値はあるかも知れない(笑)
HKT48の豊永阿紀さんが薦めていた本ということで、読んでみた本。
上下巻の2冊でしかもかなり長い本だったけど、2006年に書かれた本ですが、現在的要素がかなり入っていていろいろ考えさせれる本でした。
福岡さん本人がどう感じたかはわからないが、『カザアナ』(森絵都)にも似てる要素があったなと感じた。
福岡さんの「ベストオブラブストーリー」。
内容としては、そんな感じ。輪廻転生というか、時を超えて、外身がかわっても魂だけはずっと繋がっているというお話。
西洋史(特にイギリス史)をほとんと勉強していなかったので、なかなか理解するのに苦労した。ちゃんとこういうところも勉強しないと、こういうことになるぞと身を持って学んだ作品でもありました(笑)
福岡さんは「心のみちしるべ」と評していたけど、なんとなく言いたいことはわかる気がする。
個人的には、吉本隆明の死があっての作品ということを非常に強く感じた作品でもあったけど、近い時期にでた『ふなふな船橋』でも感じた優しい雰囲気が非常に心地よかった。
●学術的な本
主に日本史と政治史、社会学の本という感じ。基本的には新書。
2011年に岩波から出版された本を文庫本にしたもの。いわゆる一般兵士たちが戦後にどうアジア・太平洋戦争を振り返ったかを研究した本。
これと一緒に『日本人の戦争観―戦後史のなかの変容』を読むと、今の日本がなぜアジア・太平洋戦争での非を認めない国になりつつあるのかがなんとなくわかってくる。この二冊で流れている感覚が、コロナ禍中、後の行動として出てくると考えるとこの時期に読んでおいてよかった本だと思う。
二・二六事件について書かれた本は多いが、五・一五事件について書かれた本は少ないし、犬養毅首相が暗殺されて、いわゆる「憲政の常道」がここで終わった以外の印象が少ない事件でもある。
その当時の政局やいわゆる「昭和維新」の流れのなかで、五・一五事件がどういう立ち位置で実行されたのかが、立体的にわかる内容。なかなか一般的には知られておらず、浸透もしていない「昭和維新」というブラックボックス的な思想をしる上で、一つの手がかりになる本だと思う。
新書大賞2020で第1位に選ばれた作品。
独ソ戦があったのはもちろん知っていたが、実際に何が起きたかまでは知らなかったので、非常に勉強になった。
結果論ではあるが、独ソ戦が約4年に渡ってしまったのは、結局のところどちらの首脳陣も相手や自分の装備を甘くみていたということがわかる。
今年の6月14日がマックス・ヴェーバーの逝去100年ということで、上記の中公新書と同時発売で岩波新書から『マックス・ヴェーバー――主体的人間の悲喜劇』も発行されている。
2冊同時に買ったのはいいけど、問題はどちらから読むかだ。#マックスウェーバー #マックスヴェーバー pic.twitter.com/r8QyWph7a7
— Snashi(えすなし) (@Sknassy) May 22, 2020
どちらも伝記的要素の作品だったのですが、野口さんのは政治学的視点でみたヴェーバーということでこちらから。
最近は「近代」の捉え方が一昔前とは違ってきているなかで、相対的にヴェーバーも読まれたり、引用されることが少なくなってきている中で改めて、今この現代でヴェーバーを読み直す価値というものを感じた。
また、今までの研究がヴェーバーの作品を読むということに焦点が当てられていた中で、背景まで迫っていくというのは、今後ヴェーバーを読むなかで重要になってくる気がする。
学生時代に「ヴェーバーを読め」と言われていた時代を懐かしみつつ、読んでおりました。
ざっくり紹介したけど、世の中が殺伐としている中で心を保てたのは、読書のおかげでもあるなと感じた日々だった。
エンターティメントとして楽しみつつ、いろいろ考えることの重要性を改めて感じたので、やはり、本を読むということの大切さを再認識した。
そして、ちゃんとレビューなり思ったことはメモしないと、あとでは書けないということを感じたので、ちゃんとそういうことはコツコツやろうと強く感じた、ブログ執筆でした(笑)